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いつもプレステージのポルシェ大好きブログをご覧頂き
誠にありがとうございます。
11月も後半に入り、だいぶ寒さが増してきましたが
如何お過ごしでしょうか。
寒くなっても、空冷エンジンは走れば暖まります。
ポルシェの空冷エンジンには、写真の様な
クーリングファンが有ります。
素材は、マグネシウムで出来ており軽く精巧に
造られております。
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この写真のクーリングファンは、フィンの部分が
折れてしまっています。
エンジンを冷却する為、ファンベルトを介して回転している
物になるので、フィンの部分に折れてしまう様な負荷が
掛かる事はありません。
では、何故この様な事になってしまったのでしょうか。
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この写真は、フィンの先端部分になります。
良く見て頂きますと、横方向に擦れた跡が見えます。
ファンの回転方向と同じです。
クーリングファンは、エンジンルームにそのまま取り付けられて
いるのでは無く、シュラウドの中に納められ回転しております。
むき出しですと、安全面に問題が有るのと空気を効率よく
エンジンに送る為です。
クーリングファンとシュラウドのクリアランスは、
ほんの僅かでありファンが少しでも上下左右に動いてしまうと
フィンがシュラウドに当たり擦れてしまいます。
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フィンに更に負荷が掛かりますと最悪の場合、写真の様に
折れてしまいます。
フィンの折れた根元の写真を見てみますと、フィンにかなりの
負荷が掛かっていたことが分かります。
フィンがシュラウドに触れ始めますと、エンジンを掛けている時に
金属同士が擦れる様な、音が聞こえる事もありますので
何か異音を確認しましたら、直ぐに確認して頂ければと思います。
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こちらの写真は、折れたフィンの破片になります。
折れたフィンの数と、実際に見つかったフィンの破片の
数が合わないのは、走行中にフィンが折れた為
紛失してしまった物と思われます。
フィンの破片は、固く鋭利な物ですので走行中に折れると
他の補器類にダメージを与えてしまう場合もありますので
危険です。
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ファンの中心に取り付けられております、ベアリングにも
ダメージが見られました。
フィンが折れた時の衝撃の強さが分かります。
ベアリングのダメージ、ガタツキはファンを綺麗に回転
させる事が出来なくなってしまう為、あってはならない
事です。
定期的にクーリングファンの状態の確認もお勧め致します。
それでは、また。
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