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【今だから空冷エンジンでしょう!!!!!!Part146】

最終更新日2022/07/19
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 いつもプレステージのポルシェ大好きブログをご覧頂き

誠にありがとうございます。

暑い日が続き、雨模様の日も多く蒸し暑い日が

続いておりますが如何お過ごしでしょうか。

今回の写真は、空冷エンジンのタペットカバーを

取り外した所になります。

ここは、通常ロッカーアームが有り、エンジンオイルが通って

おります。

オイルが無い状態ですとこの様になります。
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こちらの写真も違うシリンダーの部分になりますが、

何やらえらく汚れております。

通常、正しくエンジンオイルが潤滑していれば

この様な汚れ方は起こりません。

エンジンオイルの交換を怠り、汚れたまま走り続ければ

この様な状態になるかも知れません。
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しかし、今回の車輌は一箇所だけ汚れており他の部分は

汚れが目立っておりません。

何らかの原因で一箇所だけここに辿り着くオイルラインに

詰りを生じさせ、オイルが循環せずにこの汚れが

出てしまったのかも知れません。

エンジンを外から見るだけでは、分からない部分になります。

しかし、この車輌も作業を進めていきますと汚れを落とす

だけでは済まなくなってしまいました。
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こちらの写真は、ロッカーアームの写真になります。

ロッカーアームが2つ写っておりますが、右と左の

ロッカーアームの上の部分、右側は丸くなっておりますが、

左側は窪んでおります。

極端な偏摩耗を起こしてしまっております。

この窪んだロッカーアームが、先程の汚れた部分に

取り付けられておりオイルが正しく循環されない中で

エンジンを回し続けたので、潤滑されずただ金属同士が

擦れていた状態になり、このような摩耗が起こって

しまったのだと思われます。
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その為、ロッカーアームと絶えず触れる、カムの部分にも

偏摩耗が発生してしまい、こちらの対処もしなくてはなりません。

今回は、偏摩耗したロッカーアームとカムシャフトは新品交換、

エンジンオイルが行き届いていない場所以外にもオイル漏れを

起こしている箇所も見つかりましたので、この際ですので

エンジンのオーバーホールを行う事になりました。

この様に、エンジンを外側から見ただけでは分からない

事もあります。

定期的な点検をお勧め致します。

それでは、また。