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いつもプレステージのポルシェ大好きブログをご覧頂き
誠にありがとうございます。
暑い日が続き、雨模様の日も多く蒸し暑い日が
続いておりますが如何お過ごしでしょうか。
今回の写真は、空冷エンジンのタペットカバーを
取り外した所になります。
ここは、通常ロッカーアームが有り、エンジンオイルが通って
おります。
オイルが無い状態ですとこの様になります。
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こちらの写真も違うシリンダーの部分になりますが、
何やらえらく汚れております。
通常、正しくエンジンオイルが潤滑していれば
この様な汚れ方は起こりません。
エンジンオイルの交換を怠り、汚れたまま走り続ければ
この様な状態になるかも知れません。
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しかし、今回の車輌は一箇所だけ汚れており他の部分は
汚れが目立っておりません。
何らかの原因で一箇所だけここに辿り着くオイルラインに
詰りを生じさせ、オイルが循環せずにこの汚れが
出てしまったのかも知れません。
エンジンを外から見るだけでは、分からない部分になります。
しかし、この車輌も作業を進めていきますと汚れを落とす
だけでは済まなくなってしまいました。
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こちらの写真は、ロッカーアームの写真になります。
ロッカーアームが2つ写っておりますが、右と左の
ロッカーアームの上の部分、右側は丸くなっておりますが、
左側は窪んでおります。
極端な偏摩耗を起こしてしまっております。
この窪んだロッカーアームが、先程の汚れた部分に
取り付けられておりオイルが正しく循環されない中で
エンジンを回し続けたので、潤滑されずただ金属同士が
擦れていた状態になり、このような摩耗が起こって
しまったのだと思われます。
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その為、ロッカーアームと絶えず触れる、カムの部分にも
偏摩耗が発生してしまい、こちらの対処もしなくてはなりません。
今回は、偏摩耗したロッカーアームとカムシャフトは新品交換、
エンジンオイルが行き届いていない場所以外にもオイル漏れを
起こしている箇所も見つかりましたので、この際ですので
エンジンのオーバーホールを行う事になりました。
この様に、エンジンを外側から見ただけでは分からない
事もあります。
定期的な点検をお勧め致します。
それでは、また。
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