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【今だから空冷エンジンでしょう!!!!!!Part133】

最終更新日2022/02/19
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 いつもプレステージのポルシェ大好きブログを

ご覧頂きまして誠にありがとうございます。

まだまだ、厳しい寒さが続いておりますが

如何お過ごしでしょうか。

そんな寒空の中、1台のビックバンパーモデルが

工場に入庫しました。

どうもタペット音の様な音がするとの事。

早速、車輌の状態を調べようと補器類を

外そうとしたのですが、ボルト・ナット等の

錆が酷くなかなか取り外せません
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やっとのことで、取り外したボルト・ナット等は

どれも錆が酷く、外し途中で折れてしまったり

外す前から折れてしまっている物もありました。

補器類を取り外し、タペットカバーを外し

状態を確認しましたらタペット音の様な

原因は直ぐに分かりました。

スタッドボルトの頭の部分が1個、転がって

おりました。

音の原因は、タペットでは無くスタッドボルト

折れによる圧縮漏れによって出ている物でした。

お客様の了承を得て、スタッドボルトの交換

作業に入ります。
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スタッドボルトの交換を行う為には、

エンジンを下ろさなかければなりません。

下ろす作業中にまた一つ問題が起こります。

エンジンを支える為のステーが折れて

しまいました。

本来、丈夫に出来ているはずですし

見た所、錆や腐食が進行している様子も

有りません。

経年による劣化なのでしょうか。
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このステーは、エンジンを支える為の

物ですから、折れたままにしておく事は

出来ません。

溶接し修理を行います。

溶接を行う前に状態を確認しましたが

錆や腐食はしておりませんでした。
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スタッドボルトの交換を行う為に、

シリンダーヘッドを取り外します。

本来であれば、ヒートエクスチェンジャーは

別に取り外すのですが、ヘッドと

ヒートエクスチェンジャーを取り付けている

ボルトがかなり錆びており、これを無理して

外そうして折れてしまっては大変なので

ヒートエクスチェンジャーが付いたまま

ヘッドを取り外します。
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折れていたスタッドボルトは1本

でしたが、ここまで外しましたので

他の折れていないスタッドボルトの

交換も同時に行ってしまいます。

予防的な作業も行っておけば、

安心です。

勿論、他にもおかしな所がないか

確認を行います。
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エンジンを下ろす為に、補器類を

外しましたが、ゴム類も経年劣化で

硬くなってしまっている物もあり

今後の事を考えますと、不安材料に

なりますので予防的に交換しておきます。

気が付いた所は、先に手を打っておいた方が

安心です。
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エアを通すパイプのカシメ部分に

亀裂が入っておりましたので、

こちらの対応、修理を行います。

ホース・パイプ類は多数ひかれて

おりますが、どれも車を走らせるには

必要なものになります。

亀裂等から余計な空気を吸ったり

しますと、エンジンが不安定に

なってしまう恐れがありますので

注意が必要です。

それでは、また。