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いつもプレステージのポルシェ大好きブログを
ご覧頂きまして誠にありがとうございます。
まだまだ、厳しい寒さが続いておりますが
如何お過ごしでしょうか。
そんな寒空の中、1台のビックバンパーモデルが
工場に入庫しました。
どうもタペット音の様な音がするとの事。
早速、車輌の状態を調べようと補器類を
外そうとしたのですが、ボルト・ナット等の
錆が酷くなかなか取り外せません
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やっとのことで、取り外したボルト・ナット等は
どれも錆が酷く、外し途中で折れてしまったり
外す前から折れてしまっている物もありました。
補器類を取り外し、タペットカバーを外し
状態を確認しましたらタペット音の様な
原因は直ぐに分かりました。
スタッドボルトの頭の部分が1個、転がって
おりました。
音の原因は、タペットでは無くスタッドボルト
折れによる圧縮漏れによって出ている物でした。
お客様の了承を得て、スタッドボルトの交換
作業に入ります。
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スタッドボルトの交換を行う為には、
エンジンを下ろさなかければなりません。
下ろす作業中にまた一つ問題が起こります。
エンジンを支える為のステーが折れて
しまいました。
本来、丈夫に出来ているはずですし
見た所、錆や腐食が進行している様子も
有りません。
経年による劣化なのでしょうか。
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このステーは、エンジンを支える為の
物ですから、折れたままにしておく事は
出来ません。
溶接し修理を行います。
溶接を行う前に状態を確認しましたが
錆や腐食はしておりませんでした。
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スタッドボルトの交換を行う為に、
シリンダーヘッドを取り外します。
本来であれば、ヒートエクスチェンジャーは
別に取り外すのですが、ヘッドと
ヒートエクスチェンジャーを取り付けている
ボルトがかなり錆びており、これを無理して
外そうして折れてしまっては大変なので
ヒートエクスチェンジャーが付いたまま
ヘッドを取り外します。
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折れていたスタッドボルトは1本
でしたが、ここまで外しましたので
他の折れていないスタッドボルトの
交換も同時に行ってしまいます。
予防的な作業も行っておけば、
安心です。
勿論、他にもおかしな所がないか
確認を行います。
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エンジンを下ろす為に、補器類を
外しましたが、ゴム類も経年劣化で
硬くなってしまっている物もあり
今後の事を考えますと、不安材料に
なりますので予防的に交換しておきます。
気が付いた所は、先に手を打っておいた方が
安心です。
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エアを通すパイプのカシメ部分に
亀裂が入っておりましたので、
こちらの対応、修理を行います。
ホース・パイプ類は多数ひかれて
おりますが、どれも車を走らせるには
必要なものになります。
亀裂等から余計な空気を吸ったり
しますと、エンジンが不安定に
なってしまう恐れがありますので
注意が必要です。
それでは、また。
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