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【今だから空冷エンジンでしょう!!!!!!Part129】

最終更新日2022/01/06
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いつもプレステージのポルシェ大好きブログを

ご覧頂き、誠にありがとうございます。

最近、寒さが大分厳しくなり関東地区でも雪が降り

積もりそうな勢いです。

寒さが厳しいと体調管理も大変ですが如何お過ごしでしょうか。

そんな中、工場には1台の空冷ポルシェが入庫です。

症状はエンジンが掛からないとの事。

セルは元気良く回ります。

点火も行われております。

燃料ポンプも動いております。

しかし、マフラーからの臭いが何か変です。

燃料フィルターを取りはずして見ますと

およそガソリンとは思えない色の液体が

出て来ました。
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ガソリンの色と臭いが、おかしいので

燃料タンクの中を調べてみます。

タンク内からもガソリンのとは違う

臭いが充満しておりました。

どうやらこの車輌、しばらく

動かさなかった時期があるようで、

その時のガソリンがまだ残っており

そのガソリンが劣化したのが

原因です。
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ガソリンタンク下部の部分になります。

これでも汚れや錆を落とした状態になりますが

タンク内部は、錆がある事が分かります。

燃料の劣化も問題ですが、この錆も

剥がれ落ちてガソリンと混ざってしまいますと

燃料フィルターや燃料ポンプを駄目に

する原因になります。

錆は車にとって何もいい事はありません。
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燃料ポンプへ続くラインを守るフィルター

ですが、こちらは本来のガソリンを

通すだけでは、あり得ない赤茶色に変色

しております。

掃除を行って綺麗になる様なモノでは

ないので交換するしか手がありません。

ここまで変色しているのもそうそう

見かける事は有りません。
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フィルターの根元も錆ついておりました。

燃料タンクは、ガソリンの劣化や

タンク内のガソリンの量が少ないと空洞部分に

水分が付着しタンク内に水として溜まり

錆を誘発させる場合があります。

長い時間乗らない事がありますと、タンク内の

液体は動かず同じ場所に留まりますので

そこに水分があれば、一気に錆を進行させます。

錆の進み具合によっては、燃料タンクを交換

しなければならないと言ったこともあり得ます。

お車に乗らない場合でも、対策を怠らずに。

それでは、また。