|
|
いつもプレステージのポルシェ大好きブログを
ご覧頂きまして誠にありがとうございます。
最近、急に寒くなり雨の日も多いですが
如何お過ごしでしょうか。
寒くなっても、空冷ポルシェの整備は
行われております。
今日も1台、作業中になります。
|
|
|
|
|
964・993モデルのティプトロニックは
非常に丈夫な事で有名です。
その為、ATFオイルの交換が行われていない
個体も見受けられます。
いくら丈夫でも、ATFが汚れていたり
適正の量が入っていなかったりしますと
スタート時やシフトチェンジ時に何か
滑っている様な感じになりますし
逆に交換を行っているのは良いのですが
量が多く入りすぎているとシフトチェンジ時の
ショックが大きくなる等、決して良いことは
ありません。
丈夫なティプトロニックではありますが、
定期的なATF交換をお勧め致します。
|
|
|
|
|
ステアリングラックのブーツが破れてしまうのも
経年劣化によって起こり得る症状です。
ドライブシャフトブーツと同様に、これが
破れていると車検は通りませんし、何よりも
本来グリスによって満たされている所が
外に晒されますので、シャフトやベアリングを
傷つけてしまう原因になります。
|
|
|
|
|
ブーツが破れている物はブーツを交換するのが
当然なのですが、通常いきなり大きく破れる事は
あまりありません。
始めはブーツに亀裂が入るなどして、そこから
少しづつグリスが滲み出ます。
グリスは粘度が非常に高いので、
直ぐに流れ落ちる事はなく、このように
アンダーカバー等にくっ付きシミになるので
分かりやすいです。
本来、この段階の時に気づきましたら、
直ぐに何らかの対処を行った方が
良いと思います。
|
|
|
|
|
また、お客様よりエンジンを掛けた時や
走行中に金属の擦れる様な音や、ビビり音が
する様になったとお伺いする事がございます。
勿論、実際の原因は車輌を見てみなければ
分からないのですが、最近多い事例は
マフラーやキャタライザーの遮熱版等を
固定しているボルトが、経年劣化による
錆や腐食によってグズグズになり
酷い場合は抜け落ちてしまい遮熱板等が
固定されなくなりエンジン等の振動により
ビビリ音が出てしまうようです。
|
|
|
|
|
また、キャタライザー等は非常に高温になります。
その為、そこの遮熱板を固定しておりますボルトは
非常に過酷です。
写真の車輛も、1箇所ボルトが抜け落ち
その他のボルトも錆が酷くなっております。
|
|
|
|
|
しかし、今回この車輛は整備を行うために
キャタライザーを取り外さなければ
なりませんので、慎重に取り外します。
写真は取り外したボルトになりますが、
錆の進行が酷く部分的に欠けてしまって
いる所もありますので、再利用は出来ず
新品と交換になります。
まだ抜けただけ良い方で、優しく扱いましても
途中で折れてしまったりして、
対処に苦慮する事もしばしばです。
何か気になる事がございましたら
お早目の点検をお勧め致します。
それでは、また。
|
|
|