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【今だから空冷エンジンでしょう!!!!!!Part116】

最終更新日2020/10/17
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いつもプレステージのポルシェ大好きブログを

ご覧頂きまして誠にありがとうございます。

最近、急に寒くなり雨の日も多いですが

如何お過ごしでしょうか。

寒くなっても、空冷ポルシェの整備は

行われております。

今日も1台、作業中になります。
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964・993モデルのティプトロニックは

非常に丈夫な事で有名です。

その為、ATFオイルの交換が行われていない

個体も見受けられます。

いくら丈夫でも、ATFが汚れていたり

適正の量が入っていなかったりしますと

スタート時やシフトチェンジ時に何か

滑っている様な感じになりますし

逆に交換を行っているのは良いのですが

量が多く入りすぎているとシフトチェンジ時の

ショックが大きくなる等、決して良いことは

ありません。

丈夫なティプトロニックではありますが、

定期的なATF交換をお勧め致します。
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ステアリングラックのブーツが破れてしまうのも

経年劣化によって起こり得る症状です。

ドライブシャフトブーツと同様に、これが

破れていると車検は通りませんし、何よりも

本来グリスによって満たされている所が

外に晒されますので、シャフトやベアリングを

傷つけてしまう原因になります。
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ブーツが破れている物はブーツを交換するのが

当然なのですが、通常いきなり大きく破れる事は

あまりありません。

始めはブーツに亀裂が入るなどして、そこから

少しづつグリスが滲み出ます。

グリスは粘度が非常に高いので、

直ぐに流れ落ちる事はなく、このように

アンダーカバー等にくっ付きシミになるので

分かりやすいです。

本来、この段階の時に気づきましたら、

直ぐに何らかの対処を行った方が

良いと思います。
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また、お客様よりエンジンを掛けた時や

走行中に金属の擦れる様な音や、ビビり音が

する様になったとお伺いする事がございます。

勿論、実際の原因は車輌を見てみなければ

分からないのですが、最近多い事例は

マフラーやキャタライザーの遮熱版等を

固定しているボルトが、経年劣化による

錆や腐食によってグズグズになり

酷い場合は抜け落ちてしまい遮熱板等が

固定されなくなりエンジン等の振動により

ビビリ音が出てしまうようです。
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また、キャタライザー等は非常に高温になります。

その為、そこの遮熱板を固定しておりますボルトは

非常に過酷です。

写真の車輛も、1箇所ボルトが抜け落ち

その他のボルトも錆が酷くなっております。
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しかし、今回この車輛は整備を行うために

キャタライザーを取り外さなければ

なりませんので、慎重に取り外します。

写真は取り外したボルトになりますが、

錆の進行が酷く部分的に欠けてしまって

いる所もありますので、再利用は出来ず

新品と交換になります。

まだ抜けただけ良い方で、優しく扱いましても

途中で折れてしまったりして、

対処に苦慮する事もしばしばです。

何か気になる事がございましたら

お早目の点検をお勧め致します。

それでは、また。