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【今だから空冷エンジンでしょう!!!!!!Part91】

最終更新日2019/08/23
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いつもプレステージのポルシェ大好きブログを

ご覧頂きまして誠にありがとうございます。

暑かった日々も少しづつ和らいでいくのでしょうか。

さて今回は、前回に引き続きエンジンを分解していきます。

一気筒につき、吸排気バルブが2個づつあるのがわかります。


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カムヘッドとは反対のシリンダーブロックを見てみます。

ピストンの上部が顔を覗かせております。

ピストンはガソリンを爆発させてパワーを得ますので

上部は焼けております。

均等に焼けているのが、望ましい状態になります。

均等に焼けていましても、焼け方が激しいのも問題です。

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一つのピストンが妙に焼けており、気になります。

直列6気筒エンジンは、本来バランスの良い回転を

行いますので、焼け方にムラが出るのは何か良くない

原因があると思います。

更に調べて行きます。
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焼け方が激しいピストンを取り外してみました。

何かピストンが変形しているや、欠けているといった

形状の変化は見受けられません。

ただ、焼け焦げております。

更に調べて行きます。
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焼け方が激しいピストンのコンロッド部になります。

コンロッドは、ピストンの直線的な爆発エネルギーを

クランクシャフトへ回転エネルギーとして伝えます。

エネルギーを直線から回転へ変える重要な部分には

お互いダメージを与えない為にメタルが使用されて

おります。

しかし、写真のメタル部分には傷の様な物が入っております。

これは嫌な予感がします。
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クランクシャフト側も見てみます。

やはり焼け方の激しかったピストンが付いておりました

クランクシャフトの軸の部分は、他の軸と比べると

傷付いておりました。

パッと見ただけで分かる様ですと、何千回転と高回転に

なりますと、ブレが大きくなりエンジン本体に深刻な

ダメージを与えてしまいます。






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別の角度より写真を撮って見ました。

先程の写真より更に傷の部分が良く分かります。

高性能なエンジンは、非常にデリケートな部分もございます。

エンジンオイルを汚れたままで、交換を行わず一気に

レブリミットまで回しただけで、この様に傷がついてしまう

場合もございます。

エンジンを回してドライブを楽しみたい方は、

特にエンジンオイルやミッションオイル等の油脂類には

気を配って頂ければと思います。

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今回クランクシャフトを調べた結果、傷が付いている

箇所は1箇所になりました。

しかし、クランクシャフトは6気筒分を1本で賄いますので

部分交換とはいかず、1本丸ごと新品交換になりました。

新品を頼んでみますと、何か対策を行ったのでしょうか

色々な部分が結構変わっております。

メーカーも常に研究・対策を行っているのだなと

実感する所です。

それでは、また。