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いつもプレステージのポルシェ大好きブログを
ご覧頂きまして誠にありがとうございます。
暑かった日々も少しづつ和らいでいくのでしょうか。
さて今回は、前回に引き続きエンジンを分解していきます。
一気筒につき、吸排気バルブが2個づつあるのがわかります。
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カムヘッドとは反対のシリンダーブロックを見てみます。
ピストンの上部が顔を覗かせております。
ピストンはガソリンを爆発させてパワーを得ますので
上部は焼けております。
均等に焼けているのが、望ましい状態になります。
均等に焼けていましても、焼け方が激しいのも問題です。
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一つのピストンが妙に焼けており、気になります。
直列6気筒エンジンは、本来バランスの良い回転を
行いますので、焼け方にムラが出るのは何か良くない
原因があると思います。
更に調べて行きます。
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焼け方が激しいピストンを取り外してみました。
何かピストンが変形しているや、欠けているといった
形状の変化は見受けられません。
ただ、焼け焦げております。
更に調べて行きます。
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焼け方が激しいピストンのコンロッド部になります。
コンロッドは、ピストンの直線的な爆発エネルギーを
クランクシャフトへ回転エネルギーとして伝えます。
エネルギーを直線から回転へ変える重要な部分には
お互いダメージを与えない為にメタルが使用されて
おります。
しかし、写真のメタル部分には傷の様な物が入っております。
これは嫌な予感がします。
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クランクシャフト側も見てみます。
やはり焼け方の激しかったピストンが付いておりました
クランクシャフトの軸の部分は、他の軸と比べると
傷付いておりました。
パッと見ただけで分かる様ですと、何千回転と高回転に
なりますと、ブレが大きくなりエンジン本体に深刻な
ダメージを与えてしまいます。
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別の角度より写真を撮って見ました。
先程の写真より更に傷の部分が良く分かります。
高性能なエンジンは、非常にデリケートな部分もございます。
エンジンオイルを汚れたままで、交換を行わず一気に
レブリミットまで回しただけで、この様に傷がついてしまう
場合もございます。
エンジンを回してドライブを楽しみたい方は、
特にエンジンオイルやミッションオイル等の油脂類には
気を配って頂ければと思います。
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今回クランクシャフトを調べた結果、傷が付いている
箇所は1箇所になりました。
しかし、クランクシャフトは6気筒分を1本で賄いますので
部分交換とはいかず、1本丸ごと新品交換になりました。
新品を頼んでみますと、何か対策を行ったのでしょうか
色々な部分が結構変わっております。
メーカーも常に研究・対策を行っているのだなと
実感する所です。
それでは、また。
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