|
|
いつもプレステージのポルシェ大好きブログを
ご覧いただきまして誠にありがとうございます。
最近、5月並みの暖かさになったり、また寒くなったりと
体調管理も大変かと思いますが、如何お過ごしでしょうか。
空冷エンジンも温度管理は重要です。
エンジンの構造も快適に走るための工夫がございます。
|
|
|
|
|
この写真は、タペットカバーになります。
片バンクに上下2枚、左右で4枚あります。
写真のエンジンは964の物になり、カバーは塗装が
施されております。
これは素材がマグネシウムで出来ており、他の金属より
軽く振動の吸収率も優れている為、使われているのでしょう。
しかし、耐久性は他の金属より脆く964モデルでも
新たにタペットカバーをパーツとして発注しますと、
アルミ製の物が届きます。年数が経ち色々と
検討した結果なのでしょう。
ちなみに993モデルは樹脂で出来ております。
|
|
|
|
|
次の写真はチェーンカバーになります。
こちらの素材は樹脂製になります。
名前の通りこの中には、カムシャフトを回すための
チェーンベルトが収まっており、エンジンの回転に合わせ
回っております。
ここを樹脂製にしたのは、中のチェーンの回転音を
出来る限り外に出さないための措置ではないでしょうか。
|
|
|
|
|
次はシリンダーブロックになります。
ここを見れば、冷却の為のフィンが多数、
規律良く並んでおりこのエンジンが空冷だと言うのが
分かります。
軽さと放熱性を重視する為、
素材はアルミ合金で出来ております。
この中でガソリンを爆発・燃焼させて居りますので
高温になるところです。
限られたスペースにフィンを配置しております。
|
|
|
|
|
だんだんエンジンの真ん中にいきます。
こちらはクランクケースになります。
エンジンの中心です。
こちらも素材は、アルミ合金で出来ております。
こちらはフィンは付いておりませんが、
クーリングファンの直ぐ後ろに有り
冷却風は良く当たりそうです。
アルミと言えども、重量感はあります。
|
|
|
|
|
こちらは、クーリングファンの反対側の
ハウジングになります。
こちらの素材は、クーリングファンと同じマグネシウム
になります。
こちらにもクーリングファン同様、フィンが付いており
角度もございます。
クーリングファンによって吸入する冷却風をスムーズに
エンジンへ送るための、整流板の役割を果たしているものと
思います。
この様にポルシェの空冷エンジンは、重量・強度のバランスを
考え色々な素材を使いエンジンを形づくっております。
エンジンを効率良く、適正な温度に保つ為には只、
冷えれば良いと言う訳にもいきません。
当時のポルシェの技術者達は、コンピューター等が無い時代、
何度もテストを行い試行錯誤を重ねてこのエンジンを
完成させたと思いますと、感慨深いものがあります。
それでは、また。
|
|
|