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こちら 空冷エンジン 整備工場 その84

最終更新日2016/01/29
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いつもプレステージのポルシェ大好きブログを

ご覧いただきまして誠にありがとうございます。

最近、寒い日が続きまた雪が降るかもという

予報もありますが、如何お過ごしでしょうか。

この様な中でも、プレステージは営業しております。

話が変わりまして、空冷ポルシェの歴史は

ブレーキの進化の歴史と言っても良いかもしれません。

911モデルがデビューしてから、一貫してディスク

ブレーキを採用しております。

勿論年代によって強化はされて来ました。
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そんな中、930ターボが登場しますと、

キャリパーはブレンボ製4ポッドキャリパーが装着されます。

以来、ポルシェとブレンボの長い付き合いが始まる訳ですが

これは当時ターボによってもたらされる、大パワーを

余裕を持って制御出来るように選ばれており、

摩擦による熱を効率よく逃がすために

ディスクローターは、穴が幾つも開いている

ドリルドタイプになっております。
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そして、930から964にモデルチェンジを行う際、

NAモデルのカレラシリーズも

ブレンボ製4ポッドキャリパーが標準装備となりました。

車輛の性能が向上するにつれ、ブレーキの性能はそれ以上の

向上をポルシェは求めています。

930カレラから比べますと、964カレラの制動力は

格段に進歩します。

964モデルよりABSユニットも標準装備となります。

4ポッド化によって目標性能は確保出来たのか、

ローターは穴の無いタイプになっております。
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これが同じ964モデルでもターボ2がデビューしますと、

ブレンボ4ポッドキャリパーはでも、キャリパーのサイズが

大きくなっております。

キャリパーが大きく、より摩擦力を生み出すように

なりましたので、ドリルドローターが復活しております。

911は、時代時代のモデルに於いて最高のブレーキ性能を

乗る人に提供する事に妥協はしません。
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これが、空冷最後の993モデルになりますと。

964のブレーキと同じ、ブレンボ4ポッドキャリパー

ですが、サイズも大きくなりNAのカレラモデルから

ドリルドローターが標準になっております。

これが更に、993ターボとなりますと・・・・・・、

言わずもがなの事になります。

このブレーキの進化は水冷モデルになっても変わる事は

有りません。

キャリパーの6ポッド化やPCCB等、最終的にはどうなるのか

想像も出来ません。

しかしポルシェが、常に最高のブレーキを求め続けたからこそ

空冷が生産終了になって、約20年になりますがそれらの

モデルも現在の道路事情でも走り続けることが出来るのだと

思います。

皆様もお乗りのお車のブレーキを見て安全運転を忘れずに。

それでは、また。