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こちら 空冷エンジン 整備工場 その54

最終更新日2014/07/11
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 いつもプレステージのポルシェ大好きブログをご覧頂きまして

誠にありがとうございます。

まだ7月だと言うのに、もう台風がやってまいりました・・・。

なんか最近の気候は何か、変です・・・・・。

そして台風が過ぎ去ったら、とてつもない暑さ・・・・。

嫌になります・・・・・。

そんな中でも、工場はフル稼働中です・・・・・。

今日も1台の空冷ポルシェが入庫しております・・・・・。

何かオイル漏れているとの事・・・・。

早速下回りを見てみます・・・。

直ぐに原因は分かりました・・・・・。

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漏れている場所は、ステアリングラックでした・・・・。

早速ラックを取り外し、詳細を調べて見ます・・・・・。

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漏れている箇所の確認も取れました・・・・・。

ラックの修理は、新品交換・リビルト交換・オーバーホールと、

方法は幾つかございます・・・・・。

今回はオーバーホールを行い対応したいと思います・・・・。
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ラックブーツも取り外して見ますと、

パワステオイルでベットリとしておりました・・・・。

漏れ始めても最初はこのブーツの中に

オイルが溜まるので気付かない事が

多いようです・・・・。

しかし、ある日突然ブーツの中に納まりきらず、

一気に漏れ出したように見えてしまいます・・・・。
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周りのパーツもどんどん取り外してまいります・・・・・。

勿論、不具合が無いかもチェックしながら

清掃も合わせて行います・・・・。

無くしてもダメなのもですから、個数の管理も忘れずに・・・・・・。
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シャフトも取り外してみました・・・・・。

こんな棒でステアリングを切っているのですね・・・・。

何事もなく掃除して取り付けてしまおうと思っていたら、

シャフト右側に何やら嫌な汚れの様なものが付いています・・・・。
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近づいて見てみました。

どうやら汚れでは無いようです・・・・・・・・。

このシャフト、メッキ加工がされております・・・・・。

メッキ加工を行う事によって・・・・、

パワステオイルの滑らかな潤滑、パッキンとの密着度を高め

外部からの湿気の混入や、パワステオイルの外部への漏れ防止し・・・・、

ステアリングをスムーズに動かします・・・。

しかしこのシャフトは何らかの原因で、

メッキが剥がれ腐食してしまったようです・・・・・・。

あまり乗られていない車に出やすい症状です・・・・・・。

こうなりますと、再メッキ加工が必要になります・・・・・・。

腐食した表面を削って、再度取り付けると言う方法もあるのですが、

削ったところは、厳密に言えば窪みます・・・・・・。

窪んでいる所は隙間が出来てしまいます・・・・・・・。

空冷ポルシェは長く付き合える車になります・・・。

時間が経つと、

その隙間から湿気が入ったりパッキンの劣化を早めたりして

オイル漏れが起こる時期を早めてしまう可能性が高いので

削るだけと言うのはお勧めできません・・・・。

この様に、実際に開けてみなければ分からない症状もございます・・。

症状にも段階がございます・・。

何だか今年も暑くなりそうな予感もします・・・・。

一度お車の点検をお勧め致します・・・・。

それでは、また・・・・・・・・・。