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こちら 空冷エンジン 整備工場 その16

最終更新日2012/03/24
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 いつも、プレステージのポルシェ大好きブログをご覧いただきまして

誠にありがとうございます。

3月ももう後半に入りました。しかしなかなか暖かくなる兆しも感じられず

桜の開花も例年より遅れている様です。

もうあと少しで春です・・・・・・・・。

ドライブには最高の季節になります。

そんな中、お客様から電話が掛かってまいりました。

何でも、クラッチを繋いでも車が進まないとの事・・・・・・。

クラッチディスクが終わってしまったのかと思い、お車を引き取りに・・・・。

乗ってみますと・・・・、確かにエンジンを掛けクラッチを繋いでも

車は動きません・・・・・・。

クラッチディスクの交換だなと思い・・・・、

工場でリフトアップをしてみました・・・・・・。
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リフトアップされた車を下から覗いてみました・・・・・・。

エンジン周りも次いでにチェックしようと思い、

チェーンカバー・・・・・・、良好・・・。

タペットカバー・・・・・・、良好・・・。

クランク・スルーボルト・オイルホース・・・・・・、全て良好・・・。

と、各部のチェックを行いながらそろそろクラッチをやりましょうかと

前方に目をやると・・・・・・・・、

アレ!!・・・、何か変な違和感が・・・・・。

目を擦ってもう一度見てみると・・・・・・・・・、

あっ!!!!ドライブシャフトが外れている・・・・・・・。

これでは車は動く事が出来ません・・・・・。
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別な角度から写真を撮ってみました・・・・・・・・。

ボルトは全て残っているようです・・・・・。

しかし、綺麗に外れているものです・・・・・・・。

何でこんな外れ方をしたのでしょうか?

ボルトが折れているや無くなっているという事もありません。

突然外れてしまったのです・・・・。

理由が分かりません・・・・・・・。

ドライブシャフトが外れただけなので、

それを付ければまた普通に走れるとは思うのですが・・・・・・・・、

原因が分からないままと言うのも・・・・・・・、

何か気持ち悪いような気がします。

そこで、お客様に話を伺いますと、

とにかく走る事が大好きとの事で、定期的にサーキット走行も行っているとの事。

そしてサーキットで走りを楽しむ為、

かなりハイグリップなタイヤを履いている事、

サーキットを走る為、通常走行では考えられない位の加減速をする事を

考えますと・・・・・・、

通常、激しい走りをしてもグリップ力の劣るタイヤですと、

加減速時にタイヤもある程度スリップして、

その衝撃を逃がす役割を果たすのですが

それがハイグリップタイヤですと、その力を受け止めてしまい

その衝撃はタイヤの根元であるドライブシャフトにダイレクトに伝わり

それを固定しているボルトに負担を掛け、徐々にボルトが緩み

ある日、突然ドライブシャフトが外れてしまうという

症状が出てしまったと考えられます。

タイヤの進化とは恐ろしいものです。
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外れたドライブシャフトを取付け、念のため外れていない方も確認しますと

やはり・・・・・・・・・・・。

ボルトが緩んでおりました・・・・・・・・。

このままですといずれ・・・・・、同じ症状が起きる事でしょう。

こちらのボルトも締め直し、リフトから車を降ろし走らせてみると、

何事も無かった様に普通に走りました・・・・・。

サーキット走行をされる方で、ハイグリップなタイヤを履いている方は

点検時にドライブシャフトのボルトの点検も忘れずに行う事を

お勧め致します・・・・・。

それでは、また。