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こちら 空冷エンジン 整備工場 その8

最終更新日2011/07/09
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いつも、プレステージのポルシェ大好きブログを

ご覧いただきまして誠にありがとうございます。

関東地方も梅雨明けをしたらしく・・・・・・・、

本日も滅法暑い1日にでございます。

まだ7月も上旬だと言うのに・・・・・・・、

梅雨も明けたばかりだと言うのに・・・・・・・、

今年の夏は心配です・・・・・・・。

暑いなーと思いつつ、ボーッと見上げてみますと、

遠くの空では、大きな入道雲が出てきております。

きっとあの下は、にわか雨ではないんだろうなと思い、

空を見上げるのをやめますと、

遠くの方からポルシェ993がこちらに向かってきます。

初めは気付かなかったのですが、

近づくにつれて何か違和感を覚えました。

何か車の周りに入道雲では無い、

雲のような物を纏っているような・・・・・。

否、違います。白煙が出ているのです。

しかもリアフェンダーとリアタイヤの間から・・・・・・・。

お客様は気付いていらっしゃらなかったのですが、

とりあえずお車をお預かりして下を覗いてみる事にしました。

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下を覗いてみますと・・・・・・・。

見つけました・・・・・・。

タペットカバー下からのオイルの滴を・・・・・・。

そして、

そのオイルが垂れヒートエクスチェンジャーに掛かっているのを。

これでは、ヒートエクスチェンジャーに掛かったオイルが熱を持ち

白煙が出てしまう訳です。

993は、964までのモデルとは違い

定期的なタペット調整が必要ありません。

そうしますと、定期的に下回りを見る機会も減ってしまい

このようなケースになっている場合も見受けられます。

パッキン類は熱や年数によって劣化をしてしまいます。

何かの点検の際には、下回りの状態の確認をお勧め致します。

この際ですので、下回りを一通り見てみましょう。
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早速見回してみますと、見つけました・・・・・・・。

この部分もチェーンカバー部分も、比較的オイルの滲み等が

起こりやすい場所になります。

空冷ポルシェは全てのエンジンオイルの量は約12リットルになります。

それが多少の滲みや漏れで無くなると言う事はありません。

しかしそれが原因で白煙が出てしまいますと、

走行中の視界不良や臭いなどで厄介です。

今回はこれらのパッキン類は交換してしまいましょう。
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一通り見終わって、何気なく立ち上がろうとした時、

何かを見つけてしまいました・・・・・・・・。

ヒートエクスチェンジャーに溜まった何かを・・・・・・・・。

エンジンオイルですね・・・・・・・。

結構溜まってます。まるで池か何かの様に・・・・・・・。

さすがにこれは、溜まりすぎです。

これは綺麗にしておかなければなりません・・・・・・・。

溜まりすぎると、溢れて地面にこぼれてしまいます。

今回は、溢れ出るまでは行かなかったようです・・・・・・。

しかし、待てよ・・・・・、

993ってアンダーカバーが装備されているよな・・・・・・。

もしかしたら・・・・・、と思いアンダーカバーを取り外す事にしました。
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恐る恐る、アンダーカバーを外してみました・・・・・・。

覗いてみると、あ〜ぁ溜まってる・・・・・・・。

それも結構な量が・・・・・・・。

アンダーカバーが付いていると、オイルが滲んだり漏れたりしても

直に地面に落ちたりすることがありません。

ある程度溜まると、溢れてこぼれる仕組みになっております。

パッと見は分からない部分です。

こちらも、何かの整備の際には状態を確認することをお勧めします。

やはり、空冷ポルシェを楽しく長く乗って頂くには定期的な点検が

必要と思います。

点検のご相談も承ります。

お気軽にお問い合わせください。