お問合せ
今だから 空冷エンジン でしょう!!! ★PART〜12★

最終更新日2010/04/11
ZOOM
いつもプレステージ・ポルシェ大好きブログをご覧いただきまして

誠にありがとうございます。

おかげさまで、今だから空冷エンジンでしょうもPART12を

迎えることができました。

そんなこんなで回数を重ねてまいりましたが、

今回の内容は空冷ポルシェに標準で取り付けられていた

ショックアブソーバーについてお話をさせて頂ければと思います。

意外と、ポルシェは純正標準ショックを公表しておりません。

話に聞く所ですと、やれ何処何処のメーカーが標準だと言うことは

時々耳にします。

しかし、皆意見が違うところが面白いと思います。

そこで、そんな話の中で名前の挙がったメーカーを順不同に

ご案内させて頂ければと思います。
ZOOM
まずは、モンロー・・・・・・。 

モンローと聞きますと、何故か敬遠する方もいらっしゃいますが、

その歴史は古いのです。なんと1926年に

モンローオートイクイップメントカンパニーは世界初の

ショックブソーバーになるモンローショックエリミネーター(衝撃除去機)

を発明、さらに3年後の1929年!!!!には

現在のショックアブソーバーの原型となる

ダブルアクションタイプ(伸び縮み双方に働く)を開発しました。

モンローの歴史は、タイヤポンプメーカーから始まっています。

1916年、当時青年実業家だったオーガスト・F・マイヤーは、

タイヤポンプの

製造会社ブリスクブラストマニュファクチュアリングカンパニーを

創設しました。これがモンローの始まりなのです。

その後、モンローはアメリカ国内だけではなく、ヨーロッパを皮切りに

世界各国へ拠点展開を行い、各国自動車メーカーに純正部品を供給する

世界最大のショックアブソーバーメーカーなのです。

モンロー・・・・・・、恐るべし・・・・なのです。
ZOOM
続きましては・・・、ザックス/ボーゲです。

ザックスは1895年に創業されます。

自動車が生まれる前に創業しております!!!!!

初めは精密ベアリング製造会社でした。

その後、1897年自転車用トルペードハブを開発、

今では誰でも当たり前に使っているペダルを漕がない間でも

車輪が回転するシステムです。

その後、ザックスはショックアブソーバーの開発も行います。

今のザックスで思い浮かぶのは純正OEM部品メーカーというイメージですが、

ザックスが初めてメーカー指定の純正ショックを供給したのが、

フォルクスワーゲン タイプ1(ビートル)なのです。

その後もヨーロッパメーカーを中心にショックを供給し

メルセデスベンツのレベライザー、ポルシェのシュポルトマジック、

フォルクスワーゲンのツインクラッチ(DSG)などの技術もザックスが

提供しております。

そして1993年ポルシェやBMWのショックで有名な

“ボーゲ”を傘下に収めます。

このザックスもOEMシェア、

ヨーロッパNO.1 世界NO.2の実力です。

このメーカーもまた、凄いのです・・・・・・・!!!



ZOOM
続きましては、コニになります。

創業は1857年。これまた自動車が生まれる前の創業です。

オランダで馬具!!!や馬車具!!!の製造をしていたコニ社は、

1932年に自動車用ショックアブソーバーの製造を開始。

馬車に代わって自動車がヨーロッパで台頭し始めた時期です。

以降は特にヨーロッパで高い評価を獲得。

現在では、ランボルギーニ・ガヤルドやムルシェラゴ、

マセラティ・クワトロポルテや3200GT等、

数々のスポーツカーに純正ショックアブソーバーとして採用されています。

またコニの技術力は自動車用以外の分野からも注目され、

フランスの超特急「TGV-Duplex」や

アメリカの大陸横断鉄道「Amtrak Superliner」等のサスペンション、

さらに橋梁用のダンパーとしても採用されています。

1958年よりコニはF1へショックアブソーバーの供給を行っており、

フェラーリをはじめとするトップチームも採用し(F1のコニ)と

呼ばれております。

また、コニと言えば、減衰力調整ダンパーと言うのがあります。

これは、1950年に世界に先駆けてコニが開発した技術です。

このメーカー、特にヨーロッパではスポーツカーやモータースポーツで

採用されている人気者です。
ZOOM
最後にご案内するのは、ビルシュタインです。

日本では、一番認知度が高いかもしれません。

創設は1954年。ハンス・ビルシュタインは、

フランスのド・カルボン博士の考案したガス封入式ダンパーの原理を

数々の開発実験を経て実用製品化に成功。

1957年、実用化されたガス封入式単筒ダンパーは

メルセデス・ベンツに採用され、

その高性能に対する評価を不動のものとしていったのです。

ビルシュタインの歴史は、他のメーカーに比べその社歴は短いです。

しかし、日本での認知度は非常に高く、実際ショックを交換する際

ビルシュタインを指名する方は多いのです。

これは、日本の自動車メーカーも特定グレードの車種に、

ビルシュタインダンパーを採用し、

それを大々的に謳っていることが多いのも

一因と思われます。

日本では、スポーツカーに採用されているので

スポーツショックのイメージが強いのですが、

ヨーロッパなどでは、メルセデスベンツのサルーンにも

採用されているので、スポーツ専用という訳ではございません。

認知度ナンバー1のメーカーです。

ZOOM
このように、パッと思いつくメーカーだけを

ご案内させて頂きましたが、

ショックアブソーバーという、

自動車を走らせるのに必要なパーツの一部です。

しかし、それを製造しているメーカーには色々な歴史があり、

また規模も個性も違います。

それが面白くもあり、悩ましくもあります。

ショック一つで、車の走りが良くも悪くもガラッと変わってしまいます。

プレステージでは、そんな走りを良くしたいお客様の為にオリジナルの

サスペンションキットを開発・販売も行っております。

(気になる方は、是非プレステージ・パーツリストまたはブログを

ご覧ください。)

自動車というものは・・・・・、一つのメーカーだけ出来あがるものでは

ございません。まさに総合力なのです。

それが、車を面白くしているのです。

次回は、また話題を探してまいります。

よろしくお願いいたします。

ちなみに、最後の画像はと申しますと・・・・・・・・、

鉄道の車体間ダンパーです・・・・・・・。

図太いです・・・・・・。あしからず・・・・・・・・。
ポルシェ大好きブログはこちら!!!!
964 turbo3.6用★オリジナルサスペンション★製作
964 turbo3.6用★オリジナルサスペンション★製作?By→隊長!第3話。
964 turbo3.6用★オリジナルサスペンション★製作?By→隊長!第4話。